
長寿を誇る信州は美味しくて身体にいい食がたくさんあります。土地で取れた新鮮な素材を使った料理はそれだけで美味しいですが、それをより美味しくしてくれるのは地元の人々の温かい笑顔のもてなし。囲炉裏のあるビストロ松島亭は、働く若者たちの笑顔に迎えられ、心がじんわり温かくなります。信州の食は、新鮮な素材と人の気持ちが美味しくさせているのです。松島亭は中央本線木曽福島駅のすぐそばです。
写真:竈炙ビストロ 松島亭・BAR松島(木曽町)


冬はゲレンデとなって多くの観光客を迎える白馬岩岳スキー場の夏、そこで一途にチーズを作り続ける人は、風の谷ファームの上土井良弘さん。ヤギ臭さがなくさわやかな酸味のフレッシュタイプのヤギチーズを作っています。すべて手作りで1日18個が生産の限界ですが、ワインのほかさまざまな食材によく合います。有名レストランのシェフにもファンが多いそう。真摯な姿勢で生産される農産物は、信州の食のシーンも支えます。
写真:風の谷ファーム・上土井良弘さん(白馬村)


芥川龍之介、室生犀星、堀辰雄、有島武郎…。軽井沢は多くの文士に愛された場所です。軽井沢への旅は、例えば旅の鞄に堀辰雄の『風立ちぬ』を忍ばせつつ、記念館で直筆原稿を見て、森のなかのカフェで本を取り出し読みふけるのはいかがでしょう。ほかにも安曇野でいわさきちひろに触れる、木曽路や小諸で島崎藤村に触れる、小布施で葛飾北斎に触れる…。信州は歴史文化薫る旅にはうってつけの場所なのです。


山に抱かれるように佇む1軒の木造家屋は、含鉄ナトリウム・カルシウム塩化物泉の茶褐色の湯が効能の高さを伺わせる温泉地。こちらの温泉もそうですが、信州の温泉の魅力のひとつは地元の人とのコミュニケーション。心地良い温泉が気さくなコミュニケーションを生んでくれます。さらに温泉地の数では全国2位を誇る信州の温泉ですが、数もさることながら泉質の多様さも魅力のひとつ。さまざまな温泉を巡ってみてはいかがでしょう。
写真:加賀井温泉一陽館(長野市)


八ヶ岳の麓は雄大な自然が創造力をかきたてるのでしょうか。あるいは夏でも冷涼な気候が、信州の暮らしのイメージそのもので、暮らしやすい土地なのでしょうか。そんな魅力に惹かれて多くのクラフトマンやIターンの人々が暮らす場所です。ほかにも安曇野、松本、小諸なども多くのクラフトマンたちが暮らす芸術が息づく町。ギャラリーや美術館が東京に次いで多い信州。点在する美術館やクラフトフェアを巡るのも旅の形のひとつです。
